ネット証券会社別、投資信託保有ポイントの比較
ネット証券では、投資信託の残高保有だけで毎月もらえるポイント制度があります。
投資信託の残高が有るだけで毎月ポイントがもらえるなんて嬉しいですね!
SBI証券、楽天証券、マネックス証券の投資信託保有で貰えるポイントを比較してみました。
証券会社名 | サービス名 | 月間獲得ポイント数 | ポイントの利用方法 | ||
10万円 | 50万円 | 100万円 | |||
SBI証券 | 投信マイレージサービス | 8 | 41 | 83 | 現金、商品(SBIポイントパーク) 他のポイントに交換 |
マネックス証券 | マネックスポイント | 6 | 34 | 67 | 株式手数料に充当 ANAやJALのマイルに交換 |
楽天証券 | ハッピープログラム | 4 | 20 | 40 | 楽天市場などの買い物に利用 投資信託購入に利用可 |
投資信託形成ポイント | 0 | 50 | 50 | 楽天スーパーポイントと交換 投資信託購入に利用可 |
獲得できるポイント数だけで比較すると、SBI証券が一番に見えますけど、貰えるポイントの使い勝手も大切です。
【私の結論】
少数ポイントの活用なら「楽天証券のハッピープログラム」が一番です!
何故なら、ポイントの使い勝手が圧倒的に良いからですw
※但、1,000万円以上投資しているお金持ちの人は、自分で判断して下さいw
楽天証券 ハッピープログラム/投資信託形成ポイント
楽天証券の投資信託保有残高で貰えるポイントには、「楽天スーパーポイント」と「投資信託資産経営ポイント」の2種類があります。
お勧めは、ハッピープログラムでもらえる「楽天スーパーポイント」ですね。
楽天スーパーポイントの詳しい説明はこちら
ハッピープログラムとは
ハッピープログラムとは、楽天銀行が提供している会員向けサービスです。
楽天銀行の各種サービス/商品や預金残高に応じて、「楽天スーパーポイント」や「レベル」が付与されます。
楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天ブックスなどでの買い物に使えます。
また、レベルと預金残高に応じて楽天銀行のATMや他行振込の無料利用回数が増えます。
楽天銀行と楽天証券の口座連携サービス「マネーブリッジ」と「ハッピープログラム」の両方を申込みすることで、楽天証券の取引や投資信託の保有残高に応じて、ハッピープログラムの特典を受け取ることができます。
楽天銀行の詳しい説明はこちら
更に、ポイントで投資信託を購入できるのは、楽天証券だけです!
しかも1P=1円で100円から購入できるので、実質現金をもらってるのと同じですね!
楽天スーパーポイントで投資信託を購入する
ハッピープログラムと投資信託資産形成ポイントとの違い
- ・ハッピープログラムなら、投資信託の残高10万円からポイントを獲得できる
投資信託資産形成ポイントは残高50万円以上からポイント獲得可能です。 - ・ハッピープログラムなら、獲得できるポイント数の上限無し
投資信託資産形成ポイントは、獲得できる上限が1,000ポイントまで。 - ・ハッピープログラムは、国内株も、FXも、楽天証券のほぼ全商品がポイント対象
投資信託資産形成ポイントは、投資信託の残高と購入手数料のみ。 - ・ハッピープログラムは、 楽天銀行のATMの無料利用回数も増える
ハッピープログラムなら、楽天銀行の「レベル」も貯まります。レベルと預金残高に応じて、ATMや他行振込の無料利用回数が増えるなどの特典もあります。
ポイント付与対象外の投資信託がある
楽天証券では、全ての投資信託がポイント付与特典対象ではありません。
以下の投資信託は、ポイント付与の対象外です。
- MRF、MMF、外貨建てMMF
- 楽ラップ専用ファンド
- その他指定のファンド(ブルベア・レバレッジ投資信託)
要するに、信託報酬が低すぎてポイント付与すると採算割れする商品が対象外です。
逆に言うと、信託報酬が安いので投資家にやさしい商品とも言えますw
詳しくは、楽天証券のホーム > 投資信託 > 取引ガイド > 投資信託資産形成ポイント
のページで確認してください。
個人的には「楽ラップ専用ファンド」が対象外なのが、残念ですね。
私が「楽ラップ」への追加投資をためらっている理由の一つですw
付与ポイントの計算
獲得できるポイントの違いは、おおよそ以下の表の通りです。
10万 | 20万 | 50万 | 100万 | 500万 | 1,000万 | |
ハッピープログラム | 4 | 8 | 20 | 40 | 200 | 400 |
投資信託形成ポイント | 0 | 0 | 50 | 50 | 150 | 500 |
ハッピープログラムは、投資信託残高10万円毎に4ポイントもらえます。
投資信託資産形成ポイントの計算ルールは、以下の通りです。
50万未満 | 0ポイント |
50万円以上~200万円未満 | 50ポイント |
200万円以上~400万円未満 | 100ポイント |
400万円以上~600万円未満 | 150ポイント |
600万円以上~800万円未満 | 200ポイント |
800万円以上~1000万円未満 | 300ポイント |
1000万円以上~2000万円未満 | 500ポイント |
2000万円以上 | 1000ポイント |
投資信託残高50万以下は、ハッピープログラム一択ですね。
投資信託残高50~125万未満は、投資信託資産形成ポイントが少し有利です。
投資信託残高125~500万の間は、ハッピープログラムが有利です。
投資信託による資産形成目標が500万円以下で、楽天銀行と楽天カード、楽天市場を使っている人は、日々の細かい買い物でもポイントの貯まるハッピープログラムの方が、使い勝手が良いのでお勧めです。
楽天銀行で、マネーブリッジ設定とハッピープログラムにエントリーすれば、楽天証券側でもハッピープログラムの特典が自動的に適用されます。
投資信託資産形成ポイントは、富裕層を楽天証券に取り組む優遇策みたいですね。
投資信託残高が1,000万円を超えると、投資信託資産形成ポイントの方が有利ですから。
そんなに投資に回せるお金ないけどw
【結論】
少額からコツコツ資産形成するなら、ハッピープログラムがお勧めです。
それが楽天グループのマーケティング戦略だと思いますが、良くできていますねw
SBI証券 投信マイレージ
SBI証券の投信マイレージサービスは、投資信託の月間平均保有額に応じてSBIポイントが貯まるポイントプログラムです。
貯まったSBIポイントは「現金」「他のポイント」「商品」に交換できます。
ポイント付与対象の投資信託
原則、全ての銘柄が「投信マイレージ」の対象※です。
※但、SBI証券取扱いの国内公募株式投資信託に限ります。
SBIポイントの計算
投資信託保有残高によるSBIポイントの計算は、少しややこしいです。
(A)…通常銘柄(SBI証券の指定銘柄以外)
(B)…当社指定の一部銘柄(SBI証券の指定銘柄)(A)+(B)合計の月間平均保有金額が1,000万円
・・・以上の場合、(A)に該当する月間平均保有金額×0.2%(年率)
・・・未満の場合、(A)に該当する月間平均保有金額×0.1%(年率)(B)に該当する銘柄の月間平均保有金額
・・・(A)+(B)合計の月間平均保有金額が1,000万円以上か未満かに関わらず、(B)に該当する月間平均保有金額×0.05%(年率)
【指定銘柄の一例】
・野村つみたて投信(日本株式、外国株式)
・三菱UFJ国際-つみたて日本株式(TOPIX)
・三菱UFJ国際-つみたて日本株式(日経平均)
・三菱UFJ国際-つみたて先進国株式
・「One-たわらノーロード 先進国株式」等
・「ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
・「大和-iFree 8資産バランス」
要するに、信託報酬が低すぎてポイント付与すると採算割れする商品が指定銘柄です。
指定銘柄は、ポイント還元率は低いですが、手数料率では投資家にやさしい投資信託ですw
最新の「指定銘柄情報」は、投信マイレージサービスのページで確認できます。
【計算例】
(A)指定外銘柄の月間平均保有残高 200万円
(B)指定銘柄の月間平均保有残高 100万円
(A)+(B)が1,000万円未満なので、
(A)のポイントは、200万円×0.10%=2,000ポイント
(B)のポイントは、100万円×0.05%= 500ポイント
(A)+(B)の合計は、年間2,500ポイントです。
楽天証券の場合は、300万円×0.004%×12か月=1,440ポイントなので、
獲得できるポイント数は約1.7倍ですね。
SBIポイントの有効期限
SBIポイントの有効期限は、約3年間です。
ポイントは、年ごとに2年間繰り越され、4年目に1年目(年内に獲得したポイントの合計)が無効になります。
SBIポイントサイトのマイページ>ポイント通帳のページで、今月満期になるポイント数を確認できます。SBIポイントを使用する場合は、有効期限が近いものから順に適用されます。
ポイントの利用方法
さて問題は、SBIポイントの利用方法ですね。
SBIポイントは、SBI証券サイトで貯めることは出来ますが「利用」はできません!
ポイントを利用したい場合は、SBIポイントサイトへ「ポイントを移す」必要があります。
この手順が、初めての人には、すごく分かり難いです!
まず、SBI証券サイトのトップページに「SBIポイント」の項目が見当たりません!
以下、初めてのSBIポイントページへのアクセス方法ですw
- トップページの上部メニューから「サービス案内」のページに飛んで、ページの中央より少し下にある「お客様優遇サービス」の「SBIポイント」のリンクをクリックします。
- 「ポイントプログラム」のページにある「SBIポイント」のボタンをクリックします。
- 次に「SBIポイントご利用開始のお手続きをする」ボタンをクリックします。
- ポイントプログラムページの「SBIポイントを振替える」ボタンを押します。
- SBIポインサイトのパスワードを登録します(初回のみ)
- SBIポイントサイトで、ポイントを現金や商品に交換します。
SBIポイントが貯まったら上記の手順で、SBIポイントを上記1-4で「SBI証券」から「SBIポイント」サイトへ振替える手続きが必要です(自動振替機能はありません)。
SBI証券からSBIポイントサイトに飛んでも、ログイン画面でパスワードを求められます。はっきり言って「ポイントを使わない様に嫌がらせされてる?」と思いましたよw
↑ と思っていたら、公式ページに詳しい解説ページがありましたよw
でも、そもそも、詳しい解説ページ が見つけ難いですw
(1)現金と交換する
住信SBIネット銀行に入金の場合、
SBIポイント500P以上50P単位(1P=0.85)で交換出来ます。
1,000Pなら、現金850円になります。
住信SBIネット銀行以外の金融機関に入金の場合、
SBIポイント1,000P以上500P単位(1P=0.80)で交換出来ます。
1,000Pなら、現金800円になります。
※SBIカード(MasterCard)の会員は、SBIポイントと現金を等価交換(住信SBIネット銀行経由なら1.2倍)できる会員限定レートが利用できましたが、同サービスは、2018年2月25日に終了することが決定しましたので、それ以降は使えなくなります。
また、庶民の味方の錬金術が一つ失われましたねw
(2)商品と交換する
SBIポイントパークで、ポイントと商品が交換できます(現金は使えません)
一番安いお買い物は、100Pで出来る「SBI子供基金」への寄付ですw
某メーカーの缶ビール350ml×24本セットが4,725ポイントでした。
楽天市場で同じ商品の価格を調べると2,701円(税込み)でした。
楽天市場との価格差は、約1.8倍です・・・・選べる商品数も少ないです。
SBIポイントと商品と交換は、余りお勧めできません。
(3)他ポイントと交換する
SBIポイントを他社のポイントと交換できます。
ポイント名称 | 交換レート | 交換単位 | 交換予定 |
T-POINT | 500P⇒500P | 100P | 即時 |
Suicaポイント | 500P⇒500P | 100P | 即時 |
nanaco | 500P⇒500P | 100P | 月末締め翌月15日 |
ANAマイレージ | 700P⇒200P | 350P | 25日締め翌月5日 |
JALマイレージ | 900P⇒300P | 30P | 月末締め翌月15日 |
T-POINT、Suicaポイント、nanacoは等価交換ですが、最小交換単位が500Pです。
ANAやJALのマイレージとの交換は、ポイントが1/3以下になりますね。
商品と交換よりも、T-POINTやnanacoと交換して、お買い物に使った方がよさそうです。
【結論】
SBIポイントは、現金還元率は1番ですが、交換できる最小単位が500Pなので、交換最小単位未満のポイント利用方法が少ないのが難点です。
交換の手続きが少々面倒なので、几帳面な人向きですw
マネックス証券 マネックスポイント
マネックスポイントは、マネックス証券の取引に応じてポイントが自動的に貯まり、さまざまな特典と交換することができるポイントです。
マネックス証券で投資信託を保有しているだけで、月平均保有残高×0.08%÷12のポイントが毎月もらえます。
【ポイント計算の具体例】
株式投資信託の月中平均保有残高1,000,000円の場合
1,000,000円×0.08%÷12=66.66円 1ポイント未満は切上げで、67ポイント獲得。
付与されたポイントは月末最終営業日の翌日5:00以降にウェブサイトで確認できます。
以下は、マネックスポイント・株式手数料充当ポイント付与の対象外です。
ロボットアドバイザ-(投資一任勘定)やノーロード(買い付け手数料無料)の投資信託は、ほとんど対象外です。使えないですねw
【投資信託購入時】
- 新規募集にて購入する場合
- 他ポートフォリオへのスイッチング(乗り換え)が随時可能なセレクト型の投資信託で、スイッチングにより他ポートフォリオを購入する場合
- NISA口座、ジュニアNISA口座(未成年者口座)、投資一任口座で購入する場合
【投資信託保有時】
- NISA口座、ジュニアNISA口座(未成年者口座)、投資一任口座で保有している場合
- MRF
- ニッセイ日経225インデックスファンド
- eMAXISシリーズ
- 購入・換金手数料なしの投資信託
ポイントの有効期限
マネックスポイントの有効期間は、通常、ポイントを獲得された日の翌々年度末(3月31日)までです。
ポイントの利用方法
(1)他ポイントと交換する
マネックスポイントは、他社のポイントと交換できます。
マネックス証券のサイトで直接操作できますよ。
ホーム>商品>サービス一覧>マネックスポイント>ポイントを使う
ポイント名称 | 交換レート | 交換単位 | 交換予定 |
T-POINT | 50P⇒50P | 5P | 交換日の翌月末 |
2017/10/末でサービス終了 | |||
nanaco | 50P⇒50P | 5P | 交換日の翌月15日 |
waon | 100P⇒100P | 50P | 即時 |
ANAマイレージ | 1,000P⇒250P | 1,000P | 交換日の翌月末 |
JALマイレージ | 1,000P⇒250P | 1,000P | 交換日の翌月末 |
T-POINT、nanacoは等価交換で、最小交換単位が50Pです。
ANAやJALのマイレージとの交換は、ポイントが1/4以下になりますね。
(2)株式取引、日計り取引の片道手数料を還元
「一日定額手数料」ご利用時に日計り取引を行った場合。
日計り取引の片道分の手数料がポイント利用で翌日に返金されます。
この場合のマネックスポイントは株式売買手数料専用です。
【結論】
投資信託保有のポイントメリットは、他2社と比較すると弱いです。
マネックス証券で株式取引を良く行う人向きですね。